2026年アンダルシア市場:安定した上昇と一部での緊張
2026年、アンダルシアの不動産市場は全体的に上昇傾向が続くものの、全体的な過熱は見られません。以下のような傾向が観察されています:
- 価格の平均的な上昇は、スペインでも高額な地域よりも控えめです。
- 海岸線や特に人気の高い都市で局所的な過熱ポイントが存在します。
- 「日常市場」と観光地化が進んだエリア間での格差が広がっています。
購入希望者にとっては、まだチャンスがあるものの、都市、地区、物件タイプの選択が非常に重要となっています。
主要都市・海岸が主導:マラガは3,300〜3,620€/m²付近
アンダルシア主要都市の中で、マラガは明らかに突出しています。交通(高速鉄道、国際空港)に優れ、文化・デジタル分野が発展中のダイナミックな都市で、以下のような層を惹きつけています:
- 日当たりの良い生活環境を求める欧州のリタイア層
- リモートワーカーやデジタルノマド
- 観光または長期賃貸を狙う投資家
現在の価格水準は3,300〜3,620€/m²で、物件や地区にもよりますが、2025年から2026年にかけて年平均+21〜+22%の上昇と見込まれています。
セカンドハウス市場では、Green-Acresの需要データからも大きなばらつきが見られ、マラガで人気の物件は、面積が広く(約402m²)、平均746,000ユーロと、高級住宅やヴィラ志向が強く、小さなアパートよりもファミリー向け不動産が注目されています。
この顧客層が狙う典型的な物件は、例えばマラガ紹介ページ(マラガの販売物件一覧)からも参照できます。
具体的には:
- 都心部や海に近い人気地区では、平均価格を大幅に上回るケースもあります。
- 郊外や再開発エリアでは、今は比較的手頃だが、価格上昇が速い傾向です。
- 既存物件への圧力で新規プロジェクトの開発が進みますが、開始時点から高額なケースも増えています。
アンダルシア全沿岸でも同様の傾向があり、海への近さ、交通アクセス、観光地としての魅力が、特にコスタ・デル・ソルで価格上昇の要因になっています。
ウエルバ・マラガ:年+20%以上の自治体も
県都以外では、中規模都市や沿岸の自治体が年間最大の価格上昇を記録することが多いです。
2025~2026年、ウエルバ・マラガ管内で年+20%超の上昇を示す主な地方自治体は:
- アルガロボ:東コスタ・デル・ソルの小さな沿岸町で、マラガ近郊かつ静かな環境が魅力
- ベレス=マラガ:アサルキアの中心都市、歴史ある街並みと海(トレ・デル・マル)の近さ、マラガ市街より買いやすい価格帯
- カサレス:エステポナとソトグランデの間、眺望やゴルフ場、高級サービス付きの住宅街が人気
- フエンヒローラ:設備充実のビーチリゾートで、セカンドハウス・季節賃貸の需要が高い
Green-Acresでの物件検索データからも、これらの都市が「需要の逃避先」となりつつあることが分かります。アルガロボでは、平均311,000ユーロで約181m²の家が主流と、コスタ・デル・ソル中心部よりも手の届く価格設定です。
この地の物件はアルガロボの物件一覧で確認できます。
ベレス=マラガでは、居住面積190m²ほどで予算約262,000ユーロと、広さ・気候・マラガ市街より手頃な値段のバランスを求めるニーズが顕著です。
具体的な物件はベレス=マラガの不動産で紹介されています。
カサレスはより高級路線で、約137m²の住宅が平均385,000ユーロで取引されており、プールやゴルフ場、オーシャンビュー付きの高付加価値物件が中心です。
一方、フエンヒローラはコスタ・デル・ソル観光エリア特有の高い需要が集中しており、約107m²、平均価格約448,000ユーロのコンパクトな住宅が中心。主に短期賃貸向けのアパートを求める層が目立ちます。
物件例はフエンヒローラの物件一覧をご覧ください。
価格上昇の背景は:
- すでに高額となった都市からの需要の逃避
- 静かな海辺ライフスタイルへの憧れ
- 主に外国人による賃貸投資需要の増加
購入を検討する場合は、適切な期間設定がポイント。短期的には魅力でも、急速な価格上昇が数年で利回りやリスクに影響を与える可能性があります。
プレミアムセグメントと外国人投資
アンダルシア、特に海岸線エリアは、国際的な購入者にとって今なお大きなマーケットとなっています。特にコスタ・デル・ソルの上位セグメントでその傾向が強く見られます。
コスタ・デル・ソル高級:国際需要が堅調
ラグジュアリー市場においては、マルベーリャとベナハビスが別格と言えます。ここでは:
- オーシャンビュー付きの現代的な高級ヴィラ
- セキュリティ・プール・スパ・コンシェルジュ付きのゲーテッドレジデンス
- 立地が希少で他では手に入らない特別な物件
Green-Acresのデータによれば、マルベーリャでは平均1,540,000ユーロ・約268m²、ベナハビスでは平均2,600,000ユーロ超・約536m²の物件が主なターゲット層となっています。
この高級市場の物件詳細は、マルベーリャの不動産やベナハビスのヴィラ/住宅で確認できます。現代建築、ゲート付きレジデンス、著名建築家によるデザイン物件が並びます。
この地域の堅調さの理由としては:
- 多様な国際需要(北欧、イギリス、中東、中南米など)
- 供給が限られており、土地や新規許可制度が厳格化されている
マラガ県全体では、Green-Acres統計により外国人需要の高さが明らかで、特にフランス人(約15%)、ベルギー・ドイツ・オランダ、アメリカ、イギリスからの購入希望者が続きます。中央値は295,000〜410,000ユーロ、広さは100〜125m²程度のファミリー向けセカンドハウスが主力です。
その結果、こうしたプレミアム市場は不透明な時期でも:
- 価格下落が少ない
- 回復も早い傾向
- 特別な立地や著名設計士による物件が好まれる
購入希望者にとっては、手ごろとはいえないものの:
- 長期的な「資産価値投資」ポジション
- 立地・眺望・仕上げが良ければ流動性も確保しやすい
- 特に短期賃貸市場での高額賃貸の可能性
新築プロジェクト・投資資本:2027年までの案件も
アンダルシア市場の活況は、新規資本流入と大型開発にも表れています。
コスタ・デル・ソルでは、例えばマルベーリャで約7,200万ユーロ規模の住宅プロジェクトが2027年頃に完成予定で進行中です。これら案件は:
- 購買力の高い国際顧客層
- サステナビリティ・デザイン・サービスの高水準
- 海・ゴルフ場・中心部アクセス等立地価値に重点
購入者にとって、新築案件のメリットは:
- 数年にわたる分割払い
- 現代基準の快適性・省エネ性能
- 予約から引き渡しまでの期間に価値上昇の期待(市場が堅調な場合)
ただし注意点も:
- デベロッパーの実績・信頼性の吟味
- 契約書(納期・保証・価格調整など)の精査
- 3〜5年後の市場の動向把握
スペイン2026年のマクロ動向
アンダルシア情勢を正しく捉えるには、地域をスペイン全国傾向の中で比較することが重要です。
2026年の全国的な価格上昇見通し
2026年スペイン全体のシナリオは、経済環境・金利動向への影響を前提に年平均+7%前後の価格上昇が見込まれています。
主な要因は:
- 主要都市と海岸エリアでの堅調な需要
- 新築供給が需要に追いつかない緊張エリアの存在
- リタイア層や欧州投資家にとって他の地中海諸国より魅力が強い点
ただし、必ずしも均一な上昇ではなく、農村部や内陸部は安定もしくは微調整にとどまり、発展著しい都市部が全国平均を押し上げています。
特に西アンダルシアでは、ウエルバ県のGreen-Acresデータからも、依然買いやすい水準ながら国際的な市場となっていることがうかがえます。ポルトガル人が外国人需要の19%、続いてフランス人(13%)、ドイツ人(12%)、予算中央値は138,900〜165,000ユーロ、広さは110〜140m²と、コスタ・デル・ソルより安価でありながら大西洋沿岸に近いという点が選ばれる理由となっています。
主要都市で3,900€/m²超:波及効果
もう一つのカギは、主要都市部のパフォーマンスです。すでに3,900€/m²を上回る(マドリード、バルセロナ、各州都)市場は:
- 全国平均を押し上げ
- 購入希望者をアンダルシアなど手頃な代替先へ誘導
- 欧州内でスペインの不動産市場の安定イメージを強化
アンダルシアではこの影響により:
- 新規・外国人購入者の流入が続く
- 人気エリアの価格上昇圧力
- 成長著しい二次都市への需要拡大
検討の際は、「現在の価格」だけでなく、
- 「5〜10年先の成長ポテンシャルは?」
- 「購入需要のどれだけが海外からか?」
- 「経済減速時の耐性は?」
つまり、生活の質と資産価値の両視点から検討し、現地の知見または専門サポートを生かすことが推奨されます。